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緊急時の対策

掲載日:2022年8月1日 印刷ページ表示

道に迷ったときは

  • 道標など位置が確認できる場所まで戻る。(来た道を引き返すことが鉄則)
  • 谷には絶対に入らない。(転落、滑落の危険性が増す。)
  • あてもないままで歩き回ると体力を消耗する。
  • 来た道も不明なときは、斜面を上部に上がり、尾根まで出る。
  • 日没が近い場合は、無理をせず、安全な場所(風雨の影響を直接受けない岩陰や茂み)を探してビバークする。

転落・滑落したときは

  • まず怪我人の応急手当を行う。
  • 怪我人を安全な場所に移動する。
  • 自分たちの力だけでは搬送、救出が不可能と判断したら、できるだけ早く救助の依頼をする。
  • 負傷者を介抱する者と下山して救助要請する者など任務を分担し、救助を求める。
  • 近くの山小屋や他の登山者を通じて救助の依頼をする。

下山中に日没になったときは

  • 日が暮れると行動力が極端に低下し、道迷い、転落・滑落の危険性が増すため、慎重な行動が必要。
  • 照明用具があっても無理に下山はしない。
  • 早めに安全な場所でビバークする。
  • 明るくなるのを待って、行動を開始する。

雷のときは

  • 人間の体は電気の良導体、眼鏡、時計、ベルトを外しても安全ではない。
  • ザックを降ろし、ピッケルや金属製の杖、カメラなどを体から離し、より低い場所で
    低い姿勢をとりながら雷が遠ざかるのを待つ。(高い場所は危険)
  • 大きな樹の下への避難は危険。
  • ツェルトなどをかぶって地面に伏せる。

雪が降り出したときは

  • 雪が強く降り出すと短時間では回復する可能性はなし。行動計画を変更して早めに安全な場所まで引き返すこと。
  • 雪が積もると尾根道は識別ができなくなり、歩行そのものが不可能となるため、不十分な装備で雪の中には入らない。

クマと出会ったときは

  • 慌てず、じっとして動かず立ち去るのを待つ。
  • 大声を出したり、物を投げつけることはしない。(クマを興奮させる。)
  • 走って逃げることはせず、クマと向き合ったまま、ゆっくりと後退し距離をあけるようにする。(クマは逃げるものを追う習性がある。)
  • 逃げることができないときは、腹這いで地面にうずくまり、両手で首を保護し、立ち去るのを待つ。

携帯電話・アマチュア無線機で救助要請するときは

  • 山岳地帯では、電波が届く場所、届かない場所が複雑に入り組んでいる。
    (1メートル離れただけでも通じる場合がある。)
  • 救助を求める場合は、通話はできるだけ救助に必要な事項に限定し、無駄な通話によるバッテリーの消耗を防ぐ。(場合によっては、電源を切るなどで電池の消耗を防ぐ。)
  • 低温下では、電池能力が低下し、かかりにくくなることがあるので注意する。
    (温かくすることで使用できる場合がある。)

注:アマチュア無線機は、免許及び資格が必要で、原則として目的外使用が禁止されています。

救助を待つときは

  • 救助を待つときは、まず自分の存在を知らせることが必要。(地上からの捜索者に対しては、ホイッスルなどで音を出して自分の居場所を知らせる。)
  • ヘリコプターに対して、救助を求める際には、広い見通しがよい場所まで移動し、
    • 周囲と比較し目立つもの(雨具・テント・タオル等)を大きく振る。
    • 鏡・ナイフ等の反射材やカメラのフラッシュなどの光をヘリコプターの方向に当てる。
    • 発煙筒を使用する。(発煙筒がない場合は、焚き火に生葉をかぶせて煙を出す。)
      等による合図が有効である。

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